ども!
私は以前パニック障害という病気に罹っていました。
というか、恐らく未だに完治はしていないと思います。
が、日常生活は難なくこなせていますし、ほとんど完治したと言っても過言ではありません。
実際、この病気に罹っている人は非常に辛い思いをしていると思います。実際に僕が非常に辛かったですから…
今回は、僕がパニック障害を軽快に向かわせるために何をしたのか?について記事に致しました。
少しでも、苦しんでいる人の役に立てば幸いです。
もくじ
自分のパニック症状の内容について
この記事の内容は、自分が行ってきた対処方がメインです。
その目的は、「僕と似たような症状の人がいたら、その人のパニック障害の軽快に向かう助けになれば」という思いからです。
自分の症状と近い人がいたら、その人は自分が実践した対処法が多少なりとも効果があるのかな?と考えているので、ひとまず自分の症状について書いていきます。
※興味が無い方はこの部分は読み飛ばしてしまっても構いません。
僕がパニック障害と気付いたきっかけ
まず、私がパニック障害だと気付いたきっかけについてです。
数年前、駅構内を歩いていると急に息苦しくなってきました。
もうほとんど呼吸ができない状態でして、「あれ、これって過呼吸かな?」とか思っていました。
で、ベンチに座って5分ほど経つと普通に戻っていたのですが、それ以来同じ場所を歩くと動機と息苦しさがしてきて、もうその駅を使うことは無くなりました。
(広場恐怖ってやつですね)
その後、仕事が忙しい状況になり、責任のあるポストを任命された時期から色々な場所でこの動機+呼吸のしにくい発作(パニック発作)が頻発するようになりました。
「自分ってひょっとしてパニック障害なのかな?」と思ったのもこの時期です。なぜなら、知り合いにパニック障害の人がいて、前々からその人に「パニック障害はこんな症状」というのを聞いており、自分の症状がそれに当てはまっていたからです。
その後、精神科に行って診察を受けた結果、やはりパニック障害の診断結果が。
「ああ、自分はパニック障害だったのか…」と落胆したのを今でも覚えています。というか、病院の待ち時間の時も動機があって辛かったので余計覚えています。
自分のパニック障害の症状
自分がパニック障害を起こすタイミングは以下の場合でした。
- 電車などの公共交通機関に乗るとき
- 車を運転していて渋滞にハマった時
- 外食中
- 家の中で急に孤独を感じたとき
- 社内の重要な会議中
- 資格試験の筆記試験の時
これらに共通して言えるのは「自分の意志で今すぐこの場から逃げられない」という状況のものばかりでした。
僕は周りの目を気にする部分が多々ありまして、「発作が起きて他の人から視線を集めるのが怖い」と思っていました。
経験のある人なら分かると思うんですが、そういう風に思う時点で既に負のスパイラルにハマってしまっているんですよね。
発作が起こるプロセスとしては以下の通り。
- 何だか気持ち悪くなってくる
- 「あれ?これって発作かな?」と考えてしまう
- 「この状況、逃げられない状況じゃん…」となる
- 動機がしてきて、息苦しくなる
大体がこのパターンでした。
一番ひどかった時では、リラックスできる空間だったはずの自宅でさえこの症状が起きていたのですから、当時は相当悩んでいました。
軽快に向かわせる為に何をしたか
では、本題の「自分が何をしたか」についてです。
仕事を休職した
まず、精神科に行ってパニック障害と診断された時点で診断書を書いてくれたので、それを会社に郵送しました。(その時は会社に行くのでさえ怖かったので)
で、3か月ほど休職をしていました。
この時の自分はパニック障害は”気の持ちよう”という風に思っていたので、「休職するまでもないんじゃ…」と思っていましたが、今となっては休職してよかったです。
でないと、ずっと発作が起きている状態だったでしょうから。
ちなみに、休職中は仕事のことなど一切考えませんでした。
そんなことを考えたってなにも良いことなんて無いし、休職した以上、仕事のことを考えずに休むことも仕事だ」と思っていたので。
なので、変に仕事を意識すると休職した意味が無くなってしまうので、仕事のことは忘れましょう。
運動をした
前に書いた通り僕はパニック障害が”気の持ちよう”という風に思っていたので、投薬治療は断ってきました。(最終的には、気の持ちようではなく病気ということが分かりましたが)
じゃあ、どうしたら治るのか?というのを調べていると運動がパニック障害に効果があると分かったので、休職中は積極的に運動をしていました。
やっていた運動は以下の通り
- 自転車に乗る
- 散歩をする
たったこれだけです。
平日に、凄く晴れた日に、自転車に乗ったり散歩をしたりすることで気分がかなり和らいだのを覚えています。
「あぁ、平日のこんな晴れた日に何も考えずに散歩できるなんて幸せだなぁ」と。実際それどころではなかったかもしれませんが、無理にでもそういう風に考えていました。
ちょうどその時期は春だったということもあり、気候も丁度良かったというのも幸いでした。
注意点がありまして、運動は運動でも筋トレなどの負荷がかかるのは止めたほうがいいかもしれません。何故なら、筋肉疲労の際に放出される乳酸はパニック障害を誘発するという研究結果もあるからです。やるなら負荷の低い有酸素運動が良いです。
日光を浴びた
調べてみるとパニック障害の人は、脳内物質である”セロトニン”が不足していると分かりました。
じゃあセロトニンを増やす為にどうしたらいいのか?ということを調べていました。すると、日光を浴びるとセロトニンが放出される、ということが分かりましたので、積極的に日光を浴びました。
前に書いた散歩や自転車に加えて、バス釣りとかもしていましたね。
(平日の昼間なので、人が全然いなくて快適でした)
とにかく、日光を浴びていました。効果があるかどうかは分かりませんが、治すと決めた以上、効果がありそうなことは何でもやりました。
朝食にバナナとヨーグルト、牛乳を取った
これもやはりセロトニンを放出させる為の行動です。
バナナと牛乳の組み合わせはセロトニンの生成に役立ってくれます。
また、ヨーグルトもセロトニンの生成を助けてくれます。
なので、休職中は毎日朝食にバナナ、ヨーグルト、牛乳を取っていましたね。
※余談ですが、これらの食事で便通が凄い良くなりました笑
針治療を受けた
パニック障害の原因を調べてみると、”自律神経失調症”が深く関係していると分かりました。
「まずは自律神経失調症を治すべきだ」と考えた結果、針治療に行きつきました。
針治療の他、お灸なども受けていたのですがお灸の香りが気持ちをリラックスさせてくれました。
効果があったのか?と聞かれると何とも言えませんが、”針治療を受けた”という事実が自分の気持ちを「治療を受けたし、きっとパニック障害も良くなるはずだ」という風に刷り込ませていました。
今となって思うのですが、このように「自分自身をだまし込む」というやり方が良かったのかもしれませんね。
投薬
休職して2週間くらいは頑なに投薬を断り続けていました。
理由は「抗うつ薬(SSRI)は怖い」という理由からです。
ネットとかで調べると「ボーっとする」とか「辞められなくなる」という内容を目にしていたので、ある種、麻薬のように思っていたんですね。
ですが、中々軽快に向かわないので意を決して投薬を決意しました。
私が使ったのは”ジェイゾロフト”でした。
ジェイゾロフトはSSRIの中でも軽い部類に入るみたいです。
このジェイゾロフトを毎日25ミリグラム、飲んでいました。
最初は副作用で気持ち悪かったのですが、1週間も経つと大分良くなったのを覚えています。
※ちなみに、ジェイゾロフトは未だに飲み続けています。
結果として、投薬はしてよかったと思っています。
薬自体の効果もあるし、「薬を飲んでいるんだし良くっている気がする」という風に思い込んでいたのも大きかったでしょう。
ちなみに、毎日飲むSSRIはジェイゾロフトで、発作が起きたときように飲む頓服(精神安定剤)は、ソラナックスを使っていました。
最初の内は「ヤバいかも」と思ったら迷うことなく頓服を飲んでいましたね。
今では使うことはありませんが、お守りのように持ち歩いています。
日常生活を送れるようになるまでにしたこと
では、日常生活を送れるようにする為にどのような工夫をしたのか?についてです。
頓服(精神安定剤)をお守りとして常に持ち歩く
これは非常に有効だと実感しています。
実際、発作が起きそうなときに頓服を飲むと、飲んだという安心感もあるからか、個人的には効果がありました。
そういう経験もあるので、頓服を飲む=何とかなるという図式が自分の中で出来上がっていたんですね。
実際、電車に乗る前に頓服を使ったり、飛行機に乗る前に頓服を使って何事もなく乗れました。そういう小さな成功体験を積み重ねるのが、一番頼れる武器になります。
トイレや外など、逃げ込める場所があることを認識しておく
自分の場合は「パニック状態の自分を他人に見られたくない」というのが、パニック障害の原因として大きかったです。
人に見られたくないなら、人に見られない場所に行けばいいと思いついたので、「何かあったら薬を飲んで外に行ったりトイレに閉じこもればいいや」と考えていました。
トイレとかだったら、基本的にいつでも行けます。(重要な会議中とかでも)
なので、トイレなどは自分の逃げ道にもなっていたんですね。実際にトイレに逃げ込んだ経験はありませんでしたが、そういう心の拠り所があったという事実が重要だったんだと思います。
いっそのこと開き直る
開き直るのは難しいかもしれませんが、実際に開き直ることでパニック障害を完治させた方もいます。
長嶋一茂さんも、重度のパニック障害で苦しんでいたそうです。ある日、パニック障害が原因で鬱になってしまい、奥さんに「殺してくれ」と本気で懇願したそうです。しかしそこで冷静に立ち止まって「どうせいつでも死ぬ気なんだし」という風に開き直っていたそうです。結果、今は完治しているそうですよ。
後は、自分の状態を客観的に見て、「自分の状況を実況する」という技術も有効のようです。
例えば、「おっと、ここで動機が起きてきました。この後、いつものように息苦しさが発生するのでしょうか!?」という風に自分に対して実況すると、意識がそっちに向いてパニック発作をやり過ごせるそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
以前の僕みたいに「パニック障害は気の持ちよう」という風に考えている人は結構いると思います。
本人は相当辛いはずなのに、理解されない病気でもあります。
僕は実際に投薬をして軽快しているのですから、薬が効いているということになります。つまり、パニック障害は気の持ちようではなく、病気なんだなということに気が付きました。
以前の僕みたいに、心の病気を精神論で語るのは既に時代遅れです。
科学的な証拠があって病気と断定されているのですから、気合と根性でなんとかせず、医学的な治療をするのが一番だと、個人的には思います。
自分の体験談なので、誰しもに当てはまるわけでは無いと思いますが、少しでも苦しんでいる人の参考になれれば幸いです。
今苦しんでいる人も、その状態は一生続く訳ではありません。きっと大丈夫です。一歩ずつ、ゆっくりと治していきましょうね。
では、また。