ども!
最近、驚異的なスピードでテクノロジーは進化を続けています。
例えば、スマホなんてのは10年前には全然普及していませんでしたよね。
そんな怒涛な現代ですが、「今後はどうなっていくんだろう?」と思ったので、本書「シンギュラリティは近い(エッセンス版)」を読んでみました。
内容としては、「マジ!?」と思うようなことばかりでした笑
色々と濃い内容でしたので、終始興奮しっぱなしでした。
今回は、そんな「シンギュラリティは近い」を要約を記事にしたいと思います。
もくじ
作者の「レイ・カーツワイル」って?
まず、著者について。
著者は人工知能研究の世界的権威である「レイ・カーツワイル」さんです。
科学的なアプローチから未来を予測しています。
驚いたことに、本書では2005年に出版されましたが、そのうち、現代(2019年)においての予測は的中しているものが多数あります。
ここまでくるともう予言者ですね…笑
ただし、霊的なものではなく科学的な裏付けのある”予言”ですが。
要約
では、早速ですが本書の要約をしていきます。
テクノロジーは指数関数的に進歩している
まず、本書の冒頭の方では、「今、テクノロジーが爆発的に進歩している」ということを何度も説明しています。
それも、線形的な進歩ではなく、指数関数的な進歩をしています。
つまり、「今まではここまで10年かかったので、この次も10年かかるはずだ」ではなく、「この10年でここまできた。これからは発見した技術を用いるので、半分の5年で済む」ということを本書で訴えています。
※線形的と指数関数的な違いは、以下の図を見てください。
青色の線が[線形的]、赤い線が[指数関数的]な例です。

つまり、「これまでは緩やかにテクノロジーが進歩してきたけど、これからはそのテクノロジーを用いていくので爆発的に進歩していくよ」ということです。
この爆発的な発展が始まるポイントこそ、タイトルにもある「シンギュラリティ」なのです。
例として挙げると、「過去の100年の技術の発展は、最近の10年の発展レベル」ということですね。
テクノロジーはどこまで発展するのか?
テクノロジーが指数関数的に進歩しているのなら、進歩に終わりはないのか?と思われますよね。
本書では、結論として、「限界がある」と言っています。
しかし、同時に「今のコンピュータの10兆倍の10兆倍ほどの余地はある」とのことです。天文学的過ぎてイメージが付きにくいですが…
取りあえずまだまだ向上の余地は十分にある、とのこと。
2040年代にはテクノロジーが人間を圧倒的に上回る
このまま技術の発展が進めば、2040年代にはコンピューティングが人間を圧倒的に上回るだろう、と本書では記されています。
もう既に計算などでの分野は人間を圧倒的に上回っていますが、ここで言っているのは、人間の持つ複雑な感情をもコンピューティングが持っている前提での話です。
じゃあ、人間の文化は失われてしまうのか?との疑問も残りますが、本書では「文化的なところは残るだろう」とのこと。
逆に、コンピュータで何でもできてしまうのでそういう人間の文化というものは、重宝されていくのかもしれませんね。
身体の中に極小のロボットが駆け巡る
非常に小さいロボット(ナノボット)が身体の中を駆け巡る日は近いだろうと予測しています。ナノボットとは、文字通りナノサイズのロボットです。
ナノとは、1メートルの10億分の1のサイズ。イメージが湧きにくいですが、地球を1メートルとしたら単三電池の直系が大体1ナノメートルです。
それくらい極めて小さいロボットを血管の中に注入すると何が起こるのでしょう。本書では、以下のことが可能になるだとうと述べています。
- 身体の中をロボットが駆け巡ることで、異常を検知。また、異常を検知したらロボット自身が治療をする
- ロボットが脳に入り込み、没入型のVR体験が可能
- ナノボットが身体に必要な栄養素を判断し、無線で通知。必要なサプリを飲むだけで食事は不要
- 食事は不要だけど、好きなものを好きなだけ食べてもOK。不要な栄養素は全てナノボットが排除してくれるので、健康被害なし
- 心臓の役割は血液を身体に巡らせること。ナノボット自身が血液になりきり、必要な物質を身体に運んでくれるのであれば心臓は不要
うーん、なんとも衝撃的な内容ですね。
ちなみに、ここに書いてあるのはごく一部で、本の方にはもうSFとも思われるような内容が書き綴ってあります。
「そんな夢物語、ずいぶん先の話でしょ?」と思いますが、2020年代の終わり頃には成熟されるだろう、とのことです。
ちなみに、2014年には猿の脳にナノボットを埋め込み、脳でイメージするだけでロボットを動かすという実験が行われ、成功したようです。
実際、ナノボットが身体の中を駆け巡るようになったら、不老不死になるでしょうね…
骨や臓器が損傷したらナノボットが修復をしてくれる、そんな未来がいよいよ現実味を帯びてきたのかもしれません。
没入型のVRで自分の思うがままに
前述したナノボットを脳の中に埋め込み、ナノボットが見せてくれるVRで色々なことが可能になります。
例えば、付き合っている彼女の顔をイメージ通りに変えられる。
嫌いな相手の顔をピエロにできるなど、これらは一例ですが、あなたの思うがままにできます。
こうなってくるとどっちが現実だか分からなくなってきちゃいますね。
ヒトのバージョン2.0、バージョン3.0
今の自分たちの身体がバージョン1.0だとすると、脳の中にナノボットが駆け巡り、VRで自分の中の現実を自在にできます。これがバージョン2.0。
ただ、そのもっと先のバージョン3.0では、自分の頭の中に描く現実ではなく、自分の身体自身が好きなように変えられます。
例えば、身体全身にナノボットが駆け巡ったりするようになれば、皮膚の色も、顔だって自在に変えられるようになります。
今の時代の”個性”を変えると言ったら髪の色やタトゥーなどが挙げられますが、この時代になるともう根本的から変わってしまいます。
知識や経験のコピペが可能
脳の中を駆け巡るナノボットから、その人の知識や経験をバックアップし、他人にコピーすることだって可能になります。
そうなると、技術の発展にも拍車がかかり、更に技術は発展していくことでしょう。
人間がサイボーグになる
サイボーグというと機械人間みたいに思ってしまいます。また、「サイボーグなんて嫌だ」と思う人もいるでしょう。
ただ、サイボーグという定義が「身体の一部が機械になっている」なのであれば、現世にもサイボーグはいます。
例えば、足にボルトを入れていたり、ペースメーカーを入れている人などですね。
宇宙人=未来人という図式が現実味を帯びてきた
これは余談なんですが…
本書を読んでいて、「宇宙人は未来人説」が現実味を帯びてきたように思えました。
いずれはナノボットが酸素を運んでくれるのであれば、人間は呼吸をする必要がないだろうし、臓器だって不要になります。
そうなると、頭でっかちのやせ細った身体になっていくと思うんですが、それってもうグレイ型の宇宙人ですよね…笑
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この本、かなり内容が濃くてこの記事でもほんの一部分しか紹介しきれていません。興味を持たれた方は、是非とも手に取って読んでみてください。
全てが正しいとは思えませんが、こんな未来もあるのかもしれない、と思うとワクワクしてきます。
では、また。